コストパフォーマンスが高い中継器
エレコムの無線LAN中継器「WRC-300FEBK-R」は2,000円前後という低価格でありながら、4つの有線LANポートとアクセスポイント機能(ソフトウェア方式になりますけど)まで搭載したコストパフォーマンスの高い中継器ですが、実はちょっとした問題があります。
「WRC-300FEBK-R」の付属品は電源アダプターとLANケーブル、それと説明書
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「WRC-300FEBK-R」の問題点
その問題点というのは、中継器モードからアクセスポイントモードへの切り替えが難解なため、設定の途中で挫折してしまう可能性が高いことです。
原因は、付属の説明書に記述されている切り替え方の説明が不足しているからですが、その不足部分というのが「これを書いてなかったら切り替えできないのでは?」と言いたくなるような重要部分なので少々困りものです。
ということで、今回の記事ではその不足している部分をしっかりと説明して、アクセスポイントモードへの切り替えのお手伝いをしたいと思いますので、切り替えができず困っているという方はぜひ参考にしてください。
~ アクセスポイントにする手順・方法 ~
1.付属品の電源アダプターをつないでしばらく待つと「WRC-300FEBK-R」が設定用のWi-fi電波(SSIDは本体の底に表示してある)を飛ばし始めますので、まずはそれに接続します。※接続パスワードは本体の底面シールに書いてあります。
2.接続しても「インターネットなし」になりますが、これで正しいので気にしないでください。
タスクバーのWi-Fiアイコンも下のようにインターネットが使えない地球アイコンになっています。
3.「インターネットなし」の状態のままブラウザー(EdgeエッジやChromeクロームなど)を起動して、アドレスの入力欄に「192.168.2.251」と打ち込んでエンターキーを押します。
4.エンターキーを押すとユーザー名とパスワードを入力する画面が表示されるので、ユーザー名に「admin」パスワードにも「admin」と入力して「OK」ボタンをクリックします。
5.「WRC-300FEBK-R」の設定画面が表示されます。この時点(初期状態)では「中継モード」に設定されています。
6.アクセスポイントモードへ切り替えるので「APモード」にチェックを入れて「適用」ボタンをクリックします。
とりあえず、これでアクセスポイントモードへの切り替えは完了しますが、このままではSSIDがデフォルト設定(中継モードの「elecom2g-*****」と同じ)になってしまうので、アクセスポイントにする意味が薄れます。
せっかくアクセスポイントモードに切り替えるのですから、オリジナルのSSIDと暗号キー(パスワード)で接続できるようにカスタマイズしようと思います。
~ ここが重要ポイント! ~
「適用」ボタンをクリックすると「WRC-300FEBK-R」本体のIPアドレスが「192.168.2.251」から別のIPアドレス「192.168.2.1」に強制的に変更されるので注意してください。
7.本体のIPアドレスが「192.168.2.1」に切り替わると、パソコンのIPアドレスを強制的に「192.168.2.*」に変えるまで「WRC-300FEBK-R」の管理画面を表示できなくなるので、コントロールパネルの「ネットワーク接続」からパソコンのIPアドレスを「192.168.2.*」に変更します。*は任意の値です。
手順はまず、コントロールパネルの「ネットワーク接続」を表示し、Wi-Fi接続を選択してから「この接続の設定を変更する」をクリックします。
8.「Wi-Fi接続のプロパティ」が表示されるので、2項目目の一覧の中から「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」を選択し「プロパティ」ボタンをクリックします。
9.「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)のプロパティ」という画面が表示されるので、下のように「次のIPアドレスを使う(S)」にチェックを入れ「IPアドレス(I)」に「192.168.2.22*」(*は2~255までの数値)、「サブネットマスク(U)」に「255.255.255.0」と入力し「OK」ボタンをクリックします。下の段のDNSサーバー設定欄には何も入力しません。
10.次に、ブラウザのアドレス入力欄に「192.168.2.1」と入力してエンターキーを叩くと再度「WRC-300FEBK-R」の管理画面が表示されるので、その中の「LAN設定」の「IPアドレス」を確認すると「WRC-300FEBK-R」本体のIPアドレスが「192.168.2.1」になっていることが確認できます。
11.左の設定メニューから「無線設定」→「基本設定」をクリックするとSSIDを変更する画面が表示されるので、「2.4GHz SSID:」のテキストボックスに自分の好きなSSIDを入力して「適用」ボタンをクリックします。
12.SSIDの変更に成功すると「設定の保存に成功しました。」と表示されるので「戻る」をクリックします。ここで「更新」をクリックすると「WRC-300FEBK-R」との接続が一旦切れて面倒なことになる可能性があるので必ず「戻る」をクリックします。
13.次に左の設定メニューから「無線設定」→「暗号化設定」をクリックして「暗号化設定 Wireless Security Setup」画面を表示します。
そして、11で作ったSSIDが選択されているのを確認してから「暗号キー:」に任意の暗号キー(パスワード)を入力し「適用」ボタンをクリックします。
14.「設定の保存に成功しました。」と表示されたら、今度は「更新」ボタンをクリックし「WRC-300FEBK-R」を再起動します。
15.再起動中に「WRC-300FEBK-R」の青いWAN端子と親機ルーターのLANポートをLANケーブルで接続します。この手順は最後の最後でも大丈夫です。
16.「WRC-300FEBK-R」の再起動が終わってしばらく待つと、自分で設定したSSIDのWi-Fi電波が飛び始めるので、自分で設定した暗号キーを使って接続します。(まだインターネットができる状態ではありません)
17.最後に、9で変更したパソコンのIPアドレスを「IPアドレスを自動的に取得する(O)」に、下段のDNSサーバーのアドレスも「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する(B)」に戻して「OK」をクリックします。
18.少し待ってタスクバーのWi-Fiアイコンが下のように変われば「WRC-300FEBK-R」のアクセスポイントモードへの切り替えは完了です。
「接続済み」になるとタスクバーのWi-Fiアイコンも下のようなアイコンに変わるります。
まとめ・備考
以上で「WRC-300FEBK-R」をアクセスポイントにする手順・方法の説明は終わりです。
ネットワーク構築の知識がないと1度で切り替えるのは難しいかもしれませんが、2度、3度と挑戦すれば必ず切り替えることができると思いますので、ぜひ頑張ってみてください。
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