PCを手放すなら Windows を完全にリセットが必須
調子が悪くなったパソコンをリセットしてまた自分で使用するのであれば通常のリセットでまったく問題ありませんが、パソコンをオークションサイトやフリマサイトで販売するとなると通常のリセットでは不十分だといえるでしょう。
なぜなら、通常のリセットはSSDやHDDに記録されているデータを完全に消去しないため、特殊な方法でデータを復元されて個人情報を見られてしまう恐れがあるからです。
あとで後悔したくないのであれば、できるかぎり完全リセット(完全初期化)した方が良いでしょう。
~ 初期化手順 ~
それでは、Windows の初期化手順を説明します。
※説明画像は Windows 10のものですが、手順はWindows 11も大きく変わりません。
1.設定画面を開く
「スタート」⇒「設定」をクリックして、設定画面を開きます。
2.更新とセキュリティを選択
設定画面の「更新とセキュリティ」をクリックします。
※Windwos 11は「システム」⇒「回復」の順にクリックします。
3.初期化を開始する
左側の一覧から「回復」を選択してから、「この PC を初期状態に戻す」の「開始する」をクリックします。
※Windwos 11は「回復」の「このPCをリセットする」をクリックします。
4.オプションを選択する
「この PC をリセットする」というタイトルのウィンドウが表示されるので、ここで初期状態に戻す際のオプションを選択します。
① 個人用ファイルを保持する
こちらはアプリは削除されますが個人用ファイルが残ります。
② すべて削除する ⇐ こちらを選択
こちらはWindows の初期化と同時にすべてアプリと個人用ファイルが削除されます。パソコンを手放す場合は、必ずこちらのオプションを選択してください。
5.再インストールする方法の選択
多くのパソコンは内蔵ストレージに Windows のインストールファイルが保存されているので、② ローカル再インストール を選択します。
※何らかの理由で内蔵ストレージに Windows のインストールファイルがない場合は「クラウドからダウンロード」を選択します。
6.追加の設定
データ領域も完全にリセットするので、② 設定の変更 をクリックしてドライブのクリーニングを実行します。
※ドライブのクリーニングにはかなり時間がかかりますが、これを実行することでドライブの目次データだけでなくデータ領域まで初期化されるため、データを復元される心配がほぼなくなります。
7.設定の選択
「データのクリーニングを実行しますか?」のトグルボタンをクリックして「はい」に変更します。
トグルボタンが「はい」に変わったのを確認したら「確認」をクリックします。
8.追加の設定の確認
追加の設定の「現在の設定」が以下のように変更されたことを確認して「次へ」をクリックします。
- アプリとファイルを削除する。ドライブのクリーニングを実行する
- このデバイスから Windows を再インストールする
「準備しています」「しばらくお待ちください」と表示されるので、数秒間そのまま待ちます。
9.最終確認
「この PC をリセットする準備ができました」と表示されるので、よく内容を確認してから「リセット」をクリックします。
リセットの準備が開始されるので、そのまましばらく待ちます。
<ご注意>
リセットをキャンセルできるのはこの画面までになります。次の画面に移行するともうキャンセルはできなくなりますので、キャンセルする場合は早めにキャンセルボタンを押してください。
リセットの準備が終わると、自動で以下のような全体が黒い画面に切り替わり「この PC を初期状態に戻しています(**%)」と表示され Windows の初期化が始まります。
そのまま進捗状況が「100%」になるまでしばらく待ち、言語の選択などから始まる Windows の初期設定画面が表示されると、パソコン(Windows 10/11)の完全リセットは完了となります。
備考・その他
必要であればマイクロソフトの公式サイトも参考にしてください。
END