ファイルのコピーや移動が極端に遅くなる…
フォルダーやファイルをコピーや移動をしていると、それまで順調だった転送速度が極端に遅くなって、処理がなかなか進まなくなることがあります。
~ 例 ~
次の画像は Android アプリを作るためのフォルダを別のドライブに転送コピーした時の進捗状況ですが、転送完了までに4回ほど転送速度が極端に低下していることがわかります。
原因は?
転送速度が極端に低下するのは、転送しようとしているファイルの中にKB単位の小さなファイル(おもにテキストファイル)が大量に含まれているからです。
例えば、同じ大きさの土地と家を別の場所に移転する場合、その土地に1軒しか家がなければ面倒な「移転手続き」も1回で済みます。
<大きなファイルの転送>
しかし、その土地が分譲地でたくさんの家が建っている場合だと、その数だけ「移転手続き」をしなければならなくなるので、移動に時間がかかってしまいます。
<小さなファイルの転送>
これと同じようにPCのファイル転送も、たとえ転送する合計のファイルサイズが同じだとしても、小さなファイルが大量に含まれている場合だと、データの転送そのものよりも手続きに多くの時間がとられてしまい、結果的にコピーや移動が大幅に遅くなってしまうのです。
解決方法
パソコンの使い方では解決することはできませんが、CPUをより高性能なものにすることでコピーや移動の時間を短くすることができます。普段から小さなファイルのコピーや移動をすることが多く仕事にも影響がでるような場合は、CPUのアップグレードやパソコンの買い替えをおすすめします。
※高性能なCPUというのはコア数が多く周波数が高いCPUのことをいいます。
備考・その他
転送が止まったように見える極度な速度低下が長く続く場合は、ストレージドライブやUSBポートなどの故障も考えられますが、そうじゃない場合は、小さなファイルの大量転送で一時的に遅くなっていると考えられるので、心配はありません。
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