なぜパソコンは古くなると遅くなる?
ほとんどの電子・電気機器は壊れるまで何年でも使い続けることができるのに、なぜ、パソコン(スマートフォンも同じ)は、経年で古くなっただけで動きが遅くなって、使い続けることができなくなってしまうのでしょうか?
パソコンが遅くなる理由
その理由は、Windowsのバージョンアップはもちろん、大きなアップグレードで新しい機能が追加されたり、また、頻繁に実施されるWindowsアップデートで機能やウイルス定義が更新されたり、品質更新やセキュリティプログラムがインストールされて、Windowsの内部処理が徐々に増え続けているからです。
逆に言うと、増え続けるWindowsの内部処理にしっかり対処すれば、パソコンの動きが遅くなるのを抑えることができ、パソコンの買い替え時期を遅らせることも可能だということです。
HDDの劣化が原因?
HDD(ハードディスクドライブ)は、データを読み取るヘッドとデータが記録されているディスクは直接接触していませんので、ヘッドやディスクの摩耗でHDDが劣化することはありませんが、ただし、HDDが寿命近くになってくると、部品の経年劣化などで読み取り精度が落ちることも考えられるので、その場合は、HDDの劣化によってパソコンが遅くなる可能性もあるでしょう。
対処方法
パソコンの速さを決めているのは以下の3つの部品です。この3つの部品をより高速で高性能なものに交換すれば、それだけパソコンの動きが速くなりますが、この3つの部品すべてを交換できるパソコンは少ないので、交換できる部品だけを交換します。
- CPU
- メモリ
- ドライブ(HDDの場合)
どの部品を交換すれば良いのか?
まずは、どの部品に負荷がかかっているのかを知る必要がありますので、Windows 10/11に標準で付属している「タスクマネージャー」というアプリを起動してパソコンの状態をチェックします。
タスクマネージャーで負荷をチェック
このタスクマネージャーのパフォーマンスタブで「CPU」「メモリ」「ディスク(ドライブ)」の負荷をリアルタイムで知ることができます。
下の画像はCPUの負荷が最大になった時のものです。使用率が100%になりグラフの白い領域がなくなって青一色になります。
このようにCPUの負荷が最大になった状態が頻繁に起こるようなら、CPUのアップグレード交換をおすすめします。
CPUと同じように「メモリ」と「ディスク」の状態をタスクマネージャーで時々チェックして、「メモリ」の使用率が高ければメモリの量を増やし、「ディスク」の負荷が高ければHDDをより速いSSDなどに交換して対処します。
- メモリの使用率が高い ⇒ メモリの増設
- ディスクの使用率が高い ⇒ HDDをSSDに変更する
備考・その他・まとめ
違った意見もあるかもしれませんが、管理人は「CPU」「メモリ」「ディスク」の中で、最もパソコンの動きを遅くしているパーツは「ディスク(HDDの場合)」だと考えています。
なぜなら、Windowsだけでなくインストールした様々なアプリも画像や動画ファイルもディスクに保存されていて、使うたびに読み出す必要があるからです。
CPUやメモリも重要ですが、まずはHDDを数倍速いSSDに変えることで、見違えるようにパソコンの動きは速くなるはずです。
~ おすすめ記事 ~
記憶装置をHDD ⇒ SSDに変更する場合は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。SSDドライブとケーブルと時間を用意すれば、あとは無料で変更することができます。
nandemo-otasuke.hatenablog.com
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