USBメモリーが使えなくなる・・・
USBメモリーはパソコンのデータを手軽に保存して他の端末に移動できる便利な機器ですが、ごく稀に、何の前触れもなく認識されなって使えなくなる場合がありますので、もし、同じようなトラブルに見舞われてしまった時は、この記事に書かれている方法で復旧を試みてください。
原因は?
原因はいろいろと考えられますが、そのほとんどは静電気などの電気的なショックや、床などに落とした時の物理的なショックが原因だと思われます。また、パソコンとUSBメモリーの相性が悪い場合や、USBメモリーの品質が低い場合も発生しやすくなります。
使えなくなるとどうなる?
USBメモリーが認識されなずに使用できなくなると、パソコンに USBメモリーを挿した時点で次のようなエラーメッセージが表示されて、USBメモリーに保存されているデータを見ることも開くこともできなくなります。
<その1>
「ドライブ○を使うにはフォーマットする必要があります。」
フォーマットしますか?
フォーマット・・・データをすべて消去してパソコンで使用可能にすること。
<その2>
「場所が利用できません」
このボリュームは認識可能なファイルシステムではありません。必要なファイルシステムドライバーがすべて読み込まれているか、ボリュームが壊れていないか確認してください。
USBメモリーの状態を確認する
まず、USBメモリーの状態を確認します。USBメモリーの状態は、ドライブ一覧にあるUSBメモリーの「プロパティ」で確認することができます。
「全般」で現在の状態を確認します。使用領域と空き領域が「0バイト」になっている場合は USBメモリーを正しく認識していない(使用できない)状態です。
~ 対処方法 ~
重要なファイルが入っていなければ、USBメモリーをフォーマット(初期化)して再び使えるようにするだけですが、USBメモリー内のデータがどうしても必要な場合は以下の復旧方法を試してみてください。
① 一度取り外して再び挿し直す
一旦、パソコンからUSBメモリーを取り出してから、もう一度挿しなおすことで復旧する場合があります。
※USBメモリーを取り外す場合は必ずドライブツールの「取り出す」を実行してから取り外してください。
② パソコンを再起動する
まれにですが、問題がUSBメモリーではなくパソコン側にある場合があります。
その場合は、パソコンを再起動することで再びUSBメモリーが使用できるようになるので、一度取り外して挿し直しても使えるようにならない場合は、パソコンの再起動をお試しください。
どうしても復旧できない場合
重要なファイルが入っているなどの理由で、どうしてもUSBメモリーのデータを復元しなければならない場合は、データ復元ソフトを使って自力で復元するか、パソコン修理業者さんにデータの復元を依頼すると良いでしょう。
データ復元ソフトで復元する
市販されている「ファイナルデータ」というデータ復元ソフトを使うと自力でデータを復元できる場合があるので、それなりに時間がかかりますがパソコンに詳しい人はこのソフトを購入して使ってみると良いでしょう。
どのくらい復元できるのかはUSBメモリーの状態によって違いますが、USBメモリー自体が完全に壊れておらず、また「完全フォーマット」を実行していなければ、ある程度のデータは復元できるはずです。
※ファイナルデータの使い方については、以下の記事を参考にしてください。
ごみ箱から完全に削除したファイル・フォルダは復元できる? - パソコントラブルの解決屋さん
PCの修理業者さんに依頼する
パソコンには詳しくない、また、復元ソフトを使う時間もないという方は、費用はかかりますが、データの復旧を専門に行っている業者さんに復旧を依頼します。
とにかくお急ぎの場合は、24時間365日受付対応しているこちらの業者さんに連絡してみると良いでしょう。最低基本工賃は税込み7,700円~です。
備考・その他
USBメモリーは便利な機器ですが、何の前触れもなく使用できなくなる場合があるので、重要なファイルをUSBメモリーだけに保存しておくのはかなり危険です。必ずパソコンにもコピーを保存しておくようにしてください。
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