オイルヒーターの仕組みは?
オイルヒーターを簡単に説明すると、フィン形の本体に入ったオイルを電熱器で温めて、その本体から放出される熱で部屋の空気を暖める暖房器具です。
火と燃料を使わないので安全性が高く、空気も汚れないので赤ちゃんや体が弱い人にも安心して使用できるので、日本でもけっこう人気があります。
メーカーはイタリアの「デロンギ(De'Longhi)」が世界的に有名で、管理人もこのデロンギ製のオイルヒーター(HJ0812)を使っています。
オイルヒーターのメリット&デメリット
管理人が実際に使って感じたオイルヒーターのメリットとデメリットです。
<メリット>
大きなメリットは、火を使わず安全なところ、燃料補給が不要なところ、また、空気を汚さないので小さなお子さんがいる家庭や、健康上汚れた空気を避ける必要がある方にも安心して使えるところです。
また、風が出ないところや音が静かなところも大きなメリットですが、この2点は実際に使い始めてから気付いたものです。
- 火を使わない
- 燃料補給が不要
- 空気が汚れない
- 風が出ない
- 音が静か
<デメリット>
デメリットは、それなりの電気代がかかること、部屋が暖まるまでに時間がかかること、それと、本体が重いことです。
電気代については、確かにオイルヒーターを使えばその月の電気代は高くなりますが、正しく使えば驚くほど高くなることはありませんので、過度の心配はいりません。
部屋が暖まるまでの時間については、オイルヒーターの仕組み上どうすることもできませんが、タイマーで少し早めにスイッチをオンにすれば対応できるので、こちらも心配はいりません。
重さについては、確かにずっしりと重く女性や高齢の方には扱いにくいです。ただし、上げ下ろしには男手が必要ですが、本体にキャスターが付いていますので横への移動はとても簡単です。
- 電気代が高くなる
- 部屋が暖まるまでに時間が必要
- 重い(デロンギHJ0812は約12kg)
購入する前に知っておきたいこと
・気密性の高い部屋で使用する
オイルヒーターの使い方で最も重要なのは、できるだけ気密性の高い部屋で使用するということです。
なぜかというと、オイルヒーターは本体が放出した熱で、部屋の上の方からゆっくり時間をかけて空気を暖めるため、部屋のどこかに大きな穴やすき間があると、そこから暖かい空気がどんどん逃げてしまい、部屋が暖まるまでにかかる時間が長くなってしまうからです。
そして、暖まるまでの時間が長くなる分だけ、電気の使用量も増えてしまうので電気代もグッと高くなります。
・ポカポカではなく適温で使用する
次に重要なのは、部屋の温度を暖かくも寒くもない「適温」にすることです。
暖房というと、どうしてもポカポカ(25℃以上)に部屋を暖めたくなりますが、実際には、足元さえ寒くなければ真冬でも20℃前後の室温で快適に過ごすことができます。
もし、電気代が気になる場合は、オイルヒーターの温度設定を20℃前後まで下げて電気代を抑えてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、管理人は4.5畳の洋室でオイルヒーターを使っていますが、その部屋にはベランダがなく窓も小さいので、6段階の3~4の温度設定で20℃前後にすることが可能です。
・使い始めは必ず「強」にする
管理人が使用しているデロンギのオイルヒーターには、「強(1200W)・中(700W)・弱(500W)」の3種類の電力設定がありますが、使い始めは必ず最大の「強(1200W)」にして使い始めます。
なぜかというと「中」と「弱」は消費電力を抑えることはできますが、冬のキンキンに冷えたオイルや本体を温めるには力不足で、いざ暖房しようとスイッチを入れても部屋が暖まるまでに時間がかかってしまうからです。
最初から「強」にすると「一気に電気代が高くなるのでは?」と心配になるかもしれませんが、いったん室温が設定した温度まで上がってしまえば、そのあとは自動でスイッチをオン/オフして室温を保つ「間引き運転」に切り替わるので心配はいりません。
・部屋の寒い場所に置く
これは取扱説明書にも書いてありますが、オイルヒーターは部屋の奥側よりも窓やベランダなど、部屋の中でもとくに寒い場所に置いた方が、効率的に部屋を暖めることができます。
~ 賢いオイルヒーターの使い方 ~
①設置する
できるだけ窓やベランダに近い場所に設置します。部屋に窓やベランダがない場合は、冷たい空気が入ってくるすき間やドア付近に設置します。
②温度を設定する
温度設定ダイヤルを3~4に合わせます。(画像は3.5)
③「強」で暖房を始める
電力設定スイッチを最大の「強」にして暖房を始めます。
④温度を調整する
部屋の温度が完全に安定したら、オイルヒーターの温度設定を調節します。
暖か過ぎると感じる場合はオイルヒーターの温度設定ダイヤルを「0.5~1」ほど下げ、逆に、寒く感じた場合は温度設定ダイヤルを「0.5~1」ほど上げて、またしばらく様子をみます。
※部屋の温度が完全に安定するのは、天井、壁、床、それと部屋の中にある物がすべてが温まってからです。
⑤「中」か「低」にする
オイルヒーターの温度設定が完全に決まったら、電力設定を「中」または「弱」にして省電力運転に切り替えます。
ただし、気密性の低い部屋だと室温を維持できずに徐々に下がってしまうことがあるので、その時は電力設定を「強」に戻してください。
⑥少し早めに止める
オイルヒーターは電源を切った後にしばらく余熱が残るので、暖房をやめる時間の10~20分くらい前に電源を切ることができます。
こうすることで、早めに電源を入れなければならない分の電気代を、何割か回収することができます。
早めに電源を入れて早めに電源を切る・・・というのも、電気代を節約する賢いオイルヒーターの使い方になります。
電気代の目安
東京電力・スタンダードプラン(19.88円/1kwh)の場合
電力設定 | 1時間 | 2時間 | 3時間 | 6時間 | 12時間 | 24時間 |
---|---|---|---|---|---|---|
強 1200W | 24円 | 48円 | 72円 | 143円 | 286円 | 573円 |
中 700W | 14円 | 28円 | 42円 | 83円 | 167円 | 334円 |
弱 500W | 10円 | 20円 | 30円 | 60円 | 119円 | 239円 |
東京電力・スマートライフプラン(25.80円/1kwh)の場合 ※6時~25時
電力設定 | 1時間 | 2時間 | 3時間 | 6時間 | 12時間 | 19時間 |
---|---|---|---|---|---|---|
強 1200W | 31円 | 62円 | 93円 | 186円 | 372円 | 588円 |
中 700W | 18円 | 36円 | 54円 | 108円 | 217円 | 343円 |
弱 500W | 13円 | 26円 | 39円 | 77円 | 155円 | 245円 |
<共通備考>
※連続で通電した場合の金額です。
※自動でオン/オフを繰り返す間引き運転になると実質的な通電時間は短くなります。
(例)8時間使っても実際の通電時間が3時間であれば、料金は3時間分となります。
まとめ・備考・その他
オイルヒーターを経済的に使うポイントは、できるだけコンパクトで気密性の高い部屋で使用して、できるだけオイルヒーターに間引き運転をさせることです。
灯油を燃やす石油ストーブや石油ファンヒーターをコンパクトで気密性が高い部屋で使用すると、一酸化炭素中毒になる危険性があるのでおすすめできませんが、オイルヒーターにはその危険性がないので、この方法がおすすめです。
END
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