CPUは「エンジン」のようなもの
簡単に例えると「CPU」は、自動車の「エンジン」のようなものです。
例えば、自動車で急な坂を上らなければならない場合、馬力の大きなエンジンを載せたスーパーカーは、軽くアクセルを踏み込むだけで楽々上ることができますが、馬力の小さなエンジンを載せた軽トラックはアクセルを全開に踏んでも、エンジンがうなるだけでゆっくりとしか上れません。
これはCPUも同じで、性能の高いCPUは大量の処理を短時間でらくらくこなすことができますが、性能の低いCPUは100%の力を発揮しても、性能の高いCPUの何倍も時間がかかってしまいます。
ですので、大量の処理を必要とする高解像度の動画作成やプログラムを開発をする場合には、できるだけ性能の高いCPUを搭載したパソコンを選んだ方が良いです。
高性能CPUと低性能CPUの違い
このように、高性能なCPUと低性能なCPUには処理能力に大きな差がありますが、なぜ大きな差があるのかというと、それは「コア」の数が違うからです。
コアというのはCPUの中にある処理回路のことで、このコアの数が多ければ多いほど一度にたくさんの処理ができる高性能なCPUになります。
CPUの種類
ほとんどのパソコンの「Intel(インテル)」か「AMD(エーエムディー)」のCPUを使っています。性能はほぼ同じですので、どちらのメーカーのCPUを選んでも大きな違いはありません。
それぞれのメーカーが販売しているCPUの種類は以下の通りです。
種類 | Intel | AMD |
---|---|---|
エントリー向け | Celeron、Pentium | Athlon |
一般ユーザー | Core i3 | Ryzen 3 |
オフィス業務 | Core i5 | Ryzen 5 |
クリエイティブ、開発 | Core i7 | Ryzen 7 |
プロ用 | Core i9 | Ryzen 9 |
サーバー業者向け | Xeon | Ryzen Threadripper |
使い方に合ったCPUは?
CPUも大は小を兼ねます。最初から最高性能のCPUを搭載したパソコンを購入すれば悩む必要はありませんが、ホームページを見てショッピングをするだけのユーザーに高価なプロ用のCPUは必要ありません。
エントリー向けのCPUを搭載した手ごろなパソコンを購入して、余ったお金で旅行に出かけたり美味しいものを食べた方が良いですね。
用途 | Celeron Pentium |
Core i3 Ryzen 3 |
Core i5 Ryzen 5 |
Core i7 Ryzen 7 |
Core i9 Ryzen 9 |
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HP閲覧 SNS ブログ 動画視聴 |
○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
Word Excel PowerPoint |
○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
動画作成 | △ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
アプリ開発 | △ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
RAW現像 | △ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
3Dゲーム | × | △ | ○ | ◎ | ◎ |
◎・・・快適
〇・・・可能
△・・・不可能ではない
×・・・オススメしません
将来性を考える必要がある
確実に一般的な使い方しかしない場合は、エントリー向けや一般向けのCPUで十分ですが、将来的に動作の作成やアプリの開発をしてみたいと考えている場合は、多少無理をしてでも最初から高性能なCPU(Core i7、Ryzen 7以上)を搭載したパソコンを選んだ方が良いです。
価格的に厳しいからといって妥協してしまうと、後から買い替えることになって「最初から高性能なCPUにしておけば良かったなあ・・・」と後悔することになりかねませんので、自分への投資だと思って高性能なCPUを搭載したパソコンを選んでください。
デスクトップPCとノートPCのCPUの違い
デスクトップPCとノートPCが同じ「Core i5」というCPUを搭載していた場合、種類は同じ「Core i5」ですが、実はノートPCの「Core i5」よりも、デスクトップPCの「Core i5」の方が性能が少し高くなっていますので、少しでも高性能な方が良い・・・と考えるならデスクトップPCを選ぶことをおすすめします。
まとめ・備考
低性能CPUのメリットはバッテリーが長持ちする点です。これは、処理性能が低くそれだけ消費電力が少ないからですが、もう一つ大きなメリットがあります。
それは、発熱量が少なくCPUをファンで強制的に冷却する必要がないため、静かなカフェや図書館などでも安心して使える点です。
処理性能だけを考えればどうしても高性能なCPUが必要になりますが、実際には処理性能だけでは簡単に判断できない面がある・・・といのがCPU選びの面白いところです。
END