エコ・ドライブ腕時計の時刻や日付が合わない…
シチズンのエコ・ドライブ腕時計は、定期的に電波を受信して時刻や日付を修正しているので正確な時刻や日付が表示されますが、以下のような原因で時刻や日付が合わなくなることがあるので、その場合は適切に対処する必要があります。
時刻や日付が合わなくなる原因
- 電池の充電不足
- 電波の受信不良
- 基準位置のズレ
- 故障
対処方法(トラブルシューティング)
説明の中に出てくる「通常ボタン(Aボタン)」「隠しボタン(Bボタン)」「りゅうず」の位置は以下となりますが、位置は機種によって違いますので説明書などでご確認ください。
~ 手順説明 ~
手順① 充電状態を確認する
まず最初に、秒針の動きをチェックして、内蔵されている電池が充電不足になっていないかを確認します。電池の充電状態は以下のように秒針の動き方で判断します。
- 秒針が1秒ごとに動いている ⇒ 良好
- 秒針が2秒ごとに動いている ⇒ 残り僅かの状態
- 針が止まっている ⇒ パワーセーブ中、または電池切れ
※パワーセーブ機能・・・発電していない状態が一週間以上続いたときに作動する節電機能で、針の動きを止めて電池の消耗を抑えます。パワーセーブ機能は文字盤に光を当てると解除され、間もなく針が動き出します。
秒針が1秒間隔で動いている場合は電池が十分に残っている状態なので、とくに問題はありません。そのまま手順②に進んで電波の受信状態を確認してください。
秒針が2秒間隔で動いていたり完全に止まっている場合は、電池の残量不足の影響で時刻や日付がズレてしまっている可能性があるので、一旦フル充電してから手順②に進んでください。
~ 充電時間の目安 ~
環境 | 1日分 | 稼働可能 | フル充電 |
---|---|---|---|
直射日光(100,000 lx) | 4分 | 2時間 | 10時間 |
曇り空(10,000 lx) | 10分 | 13時間 | 45時間 |
30W蛍光灯の真下(3000 lx) | 35分 | 45時間 | 150時間 |
室内照明の下(500 lx) | 4時間 | 7時間 | - |
<参考>フル充電で動き続ける日数 ⇒ 約6ヵ月間
手順② 電波の受信状態を確認する
電池が十分に残っていることが確認できたら、次は腕時計の側面にある通常ボタンを長く押して前回の電波受信の結果を確認します。電波受信の結果は秒針の先、または、尾の位置で確認できます。
~ 前回の電波受信の結果 ~
結果 | 意味 | 備考 |
---|---|---|
H | 非常に良い | 問題なし |
M | 良い | 問題なし |
L | 難あり | 改善を推奨 |
NO | 失敗 | 改善が必要 |
この確認で [H] や [M] や [L] という結果が表示された場合は、針と日付の「基準位置」がズレている可能性があるので、手順③に進んで基準位置を確認します。
[NO] という結果が出た場合は、自動での電波受信に失敗しているので、一度、屋外や窓際などの電波を受信しやすい場所に移動し、さらに長く通常ボタンを押して実行する「強制受信」を行ってください。
電波の強制受信が成功して時刻と日付が自動で修正された場合は、正常な状態に復旧したと考えられるのでトラブルシューティングは終了です。
もし、強制受信が成功しても時刻と日付が合わない場合は、やはり「基準位置」がズレいている可能性があるので、手順③へ進んで基準位置を確認します。
繰り返し強制受信を行っても [NO] という結果が出る場合は、致命的なトラブルが発生している可能性があるので、そのまま手順④へ進んでオールリセットを実行してください。
※結果が L になった場合は、電波がかなり弱く場合によっては受信に失敗する可能性もあるので、置き場所や置き方を工夫して受信状態を改善することをおすすめします。
※秒針の位置と文字盤の結果位置がズレている場合は、「基準位置」がズレている可能性が高くなります。
※腕時計側面の通常ボタンを長押しすると「強制受信」が実行されます。
手順③ 基準位置を確認する
エコ・ドライブ腕時計は一度基準位置がズレてしまうと、それ以降たとえ正常に電波を受信しても時刻や日付を正しく表示できなくなります。
正常に電波を受信しているにもかかわらず、時刻や日付が合わない場合は、基準位置になる「1日の午前0時」にそれぞれの針(時針、分針、秒針)と日付の位置が合っているかを確認してください。
~ 基準位置の確認方法 ~
腕時計の側面にある隠しボタンを10秒間押し続けます。すると、針が高速でグルグルと回り始めます。そのまましばらく待ち、針の回転が自動で止まった位置が「基準位置」になります。
そして、その時に時刻と日付が「1日の午前0時」を指した場合は、基準位置が正しい状態にもかかわらず時刻や日付が合わないという矛盾した状態になるので、手順④に進んでオールリセットを実行してください。
時刻と日付が「1日の午前0時」を指していない場合は、針と日付の位置が基準位置に合っていない状態になっているので、その状態のまま「りゅうず」を引き出して針と日付の位置を修正します。
~ 基準位置の確認・修正手順 ~
手順④ オールリセットを実行する
手順①~③がすべて正常であるにもかかわらず時刻や日付が合わない場合は、重大なトラブルが発生している可能性があるので、腕時計を完全にリセットする「オールリセット」を実行して復旧を試みます。
オールリセットを実行した後は、手順③ ⇒ 手順② と進んで復旧されたかどうかを確認してください。
※オールリセットを実行すると現在の基準位置もクリアーされてしまうため、基準位置の修正をゼロからやり直すことになります。オールリセットはその点を予め承知した上で実行してください。
~ オールリセットの手順 ~
どうしても時刻や日付が合わない場合
手順①~④ をすべて試しても時刻や日付が合わない時は「故障」している可能性が高くなるので、メーカーや購入店などに修理を依頼することをおすすめします。
修理の申し込み方法 | シチズンウオッチ オフィシャルサイト [CITIZEN-シチズン]
備考・その他
さらに詳しい情報は、シチズンの公式トラブルシューティングをご覧ください。
END