最終更新日:2023年3月28日
パソコンのロックが解除できない・・・
滅多にあることではありませんが、Windows を休止状態から復帰させようとした際に、ロック画面にパスワードを入力する入力欄が表示されなくなって、パソコンのロックを解除できなくなることがあります。
次の画像は、管理人が自宅のパソコン(Windows 10)を休止状態から復帰しようとロック画面を解除しようとした際に、何らかの原因でマウスやキーボードに反応しなくなり、いくら画面をクリックしてもパソコンのロックが解除できなくなってしまった時のものです。(※マウスポインターは動く状態)
マウスポインターは動かせるが「手」の状態になったままでクリックに反応しなくなっている。
~ 間違った対処方法 ~
この時に、電源ボタンを長く押したり電源コードを抜くなどして、強制的にパソコンの電源を落とすのはできるだけ避けてください。
なぜなら、このままパソコンの電源を落としてしまうと、休止状態にするまで開いていたウィンドウや作業途中で未保存のファイルがすべて消されてしまい、作業中のファイルをまた一から作り直すことなってしまうからです。
パソコンが完全にフリーズしてしまった場合は別ですが、できるだけ電源を落とさずに正常に復帰させる必要があります。
~ 正しい対処方法 ~
まず、ロック画面を表示した状態で「電源ボタン」を短く1回だけ「ポン」という感じで押してみてください。
すると、再度パソコンが「休止状態」または「スリープ状態」に入ります。そして、少し(1分ほど)待ってからもう一度電源ボタンを押して電源を入れて、休止状態またはスリープ状態から復帰させてみてください。
※ロック画面から「休止状態」に入るか「スリープ状態」に入るかは、それぞれのパソコンの電源ボタンのデフォルト設定によって違います。
すると、今度はマウスやキーボードに反応してロックの解除画面が表示されるようになるので、あとはいつも通りに、マウスでロック画面をクリックするかキーボードで適当なキーを押してパスワード入力欄を表示して、パスワードを入力してログインしてください。
電源ボタンにも反応しない場合
電源ボタンを押した時の設定が「何もしない」になっている場合や、また、パソコンが完全にフリーズしてしまっている場合は、電源ボタンを押しても「休止状態」や「スリープ状態」に入らない場合があります。
この場合は正常な復帰は期待できませんので、電源が落ちるまで「電源ボタン」を長押ししてパソコンの電源を一度落とし、あらためて最初から Windows を起動することになります。
もちろん、「休止状態」や「スリープ状態」にするまで行っていた作業の未保存データや、作業中の状態はすべてクリアされてしまいます。
最悪のケース
これは非常にまれで最悪なケースになりますが、電源ボタンのいくら長く押してもパソコンの電源が落ちない・・・という場合があります。
こうなってしまうと、あとは「電源コード」を抜いて強制的に電源を落とすしかありませんが、コードを抜くタイミングが悪いとパソコンが壊れる危険性があるので、必ずハードディスクのアクセスランプが消えている瞬間を狙って電源コードを抜いてください。
電源コードの抜く場合は必ずハードディスクのアクセスランプが消えている瞬間を狙う
究極の最悪のケース
さらに酷い場合は、ハードディスクのアクセスランプがずっと点灯したままで、電源コードを抜くタイミングがとれない究極の最悪のケースがあります。
こうなってしまうともうどうしようもありませんので、あとは運を天に任せて故障覚悟で電源コードを抜いてください。
電源コードを抜いてもパソコンの部品そのものは壊れませんが、SSDやHDDのデータが破壊されて運が悪ければ一発で「起動不可能」に陥る場合があるので、もし、起動しなくなってしまった場合はあきらめて、製造メーカーに修理に出すか買い替えを検討してください。
まとめ・備考
ちなみに、今回の管理人のPCのロックが解除できなくなった原因は「休止状態」にする前に起動していたブラウザが、何かの理由で異常停止してしまったからだと考えられます。
パソコンの作業状態を保持したまま電源を落とせる「休止状態」や、省電力にできる「スリープ状態」はとても便利な機能ですが、100パーセント確実に復帰するものではありませんので、少し面倒でも「休止状態」や「スリープ状態」にする前に、必ず作業中のファイルを保存することをおすすめします。
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